風の谷のナウシカの全セリフ

アニメ『風の谷のナウシカ』の全セリフを紹介のサイトです。
1984年に宮ア駿を監督として劇場版アニメとして公開された『風の谷のナウシカ』。 人類の築きあげた工業技術文明の崩壊後の時代を舞台に、異形の生態系に覆われた終末世界において、人と自然の歩むべき道を求める少女ナウシカの戦いを描いたアニメ。
このページでは、アニメ『風の谷のナウシカ』の全てのセリフが一覧になっています。

(風が吹く音)

また村が一つ死んだ

(蟲の羽音)

行こう ここもじき腐海に沈む

  

 巨大産業文明が崩壊してから1000年

錆とセラミック片におおわれた荒れた

大地に くさった海…腐海(ふかい)と

呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の

森がひろがり 衰退した人間の生存を

おびやかしていた

(動物のような鳴き声)

アッ! 王蟲の道

まだ新しい

ああ!

王蟲の抜け殻

すごい 完全な抜け殻なんて初めて!

(キーン)

フフ いい音

(カチン)

あっ… ウフフ

セラミック刀が欠けちゃった

谷の人が喜ぶわ

道具づくりの材料に ずーっと困らなくてすむもの

すごい目

これ一つなら持って飛べるかな

取れた!

なんて軽いのだろう フフフ

ムシゴヤシが午後の胞子を飛ばしている

きれい

マスクをしなければ 5分で肺が腐ってしまう死の森なのに

  

ハッ?だれ?

何かしら 胸がドキドキする

(銃声)

蟲封じの銃だ!

だれかが蟲に襲われてる!

(銃声続く)

ゴメン!

あそこだ

すごい胞子の煙

王蟲!

きっと あの抜け殻の主だわ

あっちに逃げてはだめだ

気がついて

答えた! こっちへ来る

(爆発音)

あの人は!

なんて立派な王蟲

風上へ!

すまん!

王蟲…森へお帰り

この先は お前の世界ではないのよ

ねえ いい子だから

怒りに我を忘れてる 静めないと

(爆発音)

閃光で王蟲が目を回した

(蟲笛の音)

蟲笛

(蟲笛の音 続く)

王蟲 目を覚まして! 森へ帰ろう

気がついたわ

おおっ!

王蟲が森へ帰って行く

光弾と蟲笛だけで

王蟲を静めてしまうとは

(風の音)

ユパ様!

おおっ! ハハハ

ナウシカ 見間違えたぞ

1年半ぶりですもの 父が喜びます

礼を言わねばならん

よい風使いになったな

いいえ 父はまだまだだって

うん?

(ユパ) ああ そうそう

こいつのことを忘れていた

まあキツネリス

(ユパ) こいつが羽虫にさらわれたのを

人の子と間違えてな

銃を使ってしまったのだ

それで 王蟲が怒ったのね

(ユパ) 気絶していたので

毒を吸わなかったようだ

手は出さない方がいい

チビでも凶暴だ

おいで

さあ

(ユパ) おっ おい!

ほら 怖くない

怖くない

ほらね 怖くない

ねっ?

おびえていただけなんだよね

ウフッ ウフフ…

ユパ様 この子 私にくださいな

ああ かまわんが

ありがとう

カイにクイ 私を覚えてる?

不思議な力だ

ウフフ

疲れたでしょう いっぱい走って

みなに変わりはないかな?

(ユパ) どうした

父が…

父はもう飛べません

ジルが?

森の毒がもうそんなに…

はい

腐海のほとりに生きる者の定めとか

(ユパ) もっと早くに訪れるべきであった

(ナウシカ) いいえ

本当によく来てくださいました

先生

後で ぜひ見て頂きたいものがあるんです

私の秘密の部屋

みんなには内緒 怖がるといけないから

私 先に知らせに行きます

先生も急いで!

ユパ様!

これ運んでくださる?

気流が乱れてうまく飛べないの

それにしてもよく風を読む

さあ もう少しだ

(ゴル) ユパ様

(ムズ) ようこそ

(ユパ) みなも息災か

(ゴル) 水も風も

とどこおりなく穏やかです

ユパ様

(ユパ) やあ みんな 元気だね

(人々) ああっ ユパ様だ!

お待ち申しておりました ユパ様

(ミト) 姫様 お着きになりましたぞ

(ナウシカ) もうちょっと

ユパ様

(ユパ) ミトおじ 精が出るな

今宵はまた 異国の話を聞かせて下さい

(ナウシカ) いいわ 回して

いいようですな

うん

(ゴル) 本当によい品じゃ!

(村人) さっそく明日にでも

人手をくり出して 取りに行かねばな

(ナウシカ) さあ トエト

ユパ様 今年生まれたトエトの子です

(ユパ) どれどれ

おおっ よい子だ

幼い頃のナウシカを思い出す

(トエト) どうか

この子の名付け親になって下さいませ

いつも いい風がその子に吹きますように

引き受けよう

よい名を贈らせてもらうよ

ありがとう

どうか姫様のように丈夫に育ちますように

(ミト) うむ

丈夫というなら姫様は折り紙付きじゃ

だが 腐海遊びまで似ると困るぞ

でも おかげで王蟲の殻を見つけたのよ

しかしだ

城オジの わしの身になってみろ

心配でオチオチしておれんわい

ワハハ 王蟲の殻となりゃ

姫様の腐海遊びも むだとは言えんのう

(ユパ) そうとも

わしも それで助けられたのだからな

ハハハハハ

(子供の笑い声)

(笑い声)

(ジル) 負うた子に助けられたか

(ユパ) この谷はいい

いつ来ても心が和む

(ジル) 今度の旅はどうじゃった

(ユパ) うーん ひどいものだ

南でまた2つの国が

腐海にのまれてしまった

腐海は着実に広がっている

なのに どこへいっても戦に 飢え

不吉な影ばかりだ

(ユパ) なぜ この谷のように

暮らせぬのか

(大ババ) ここは海から吹く風様に

守られておるからのう

腐海の毒も谷へは届かぬ

どうだ ユパ

そろそろ この谷に腰をすえぬか

わしはこのザマだ みなも喜ぶが

(ユパ) うむ

(大ババ) むだじゃよ

ユパは探し続けるよう定められた男じゃ

定めか…

大ババさま 探すって何を?

ナウシカは知らなかったのかい

あの壁の旗にあるじゃろう

わしにはもう見えぬが

左の隅にいるお方じゃよ

“その者 青き衣をまといて”

“金色の野に降り立つべし”

“失われし大地との絆を結び”

“ついに人々を青き清浄の地に導かん”

ユパ様

私 古い言い伝えだとばかり

思っていました

(ユパ) ババ様 からかわれては困る

同じことじゃろうが

私は ただ腐海のなぞを

解きたいと願っているだけだよ

我々人間は このまま

腐海にのまれて滅びるよう

定められた種族なのか

それを見きわめたいのだ

私に

ユパ様のお手伝いが できればいいのに

(風の音)

(ミト) 姫様

何? ミト

ゴルが風がにおうと言うとります

もうすぐ夜明けね すぐ行くわ

ご苦労さん

いい嵐なんじゃが どうもおかしい

アッ!

あそこ!

ホラッ また!

船だわ

なぜこのような辺境に船が

(ユパ) 何ごとかね

ユパ様! 船です

船?

来るわ

大きい!

ワァ〜ッ

(ユパ) トルメキアの大型船だ

飛び方がおかしい

(ナウシカ) 不時着しようとしている

ゴル あげて

姫様 ムチャじゃ!

海岸に誘導する

回って来たぞ!

エ〜イ 行きますぞ!

テト

アッ!

なんてことを!

腐海に降りて蟲を殺したんだわ!

舵を引けーっ! ぶつかるぞ

舵を引け!

舵を!

あっ!

  

落ちた!

姫様

(ゴル) 海際の崖だ

(ミト) 行こう!

動ける者は みんな出ろ!

早くしろ!

あの子だわ 生きている

あっ!

ここは?

風の谷よ しゃべってはだめ

あっ

あたしは…

ペジテのラステル

積荷を… 積荷を燃やして

積荷?

お願い 燃やして

積荷ね わかった

大丈夫 みんな燃えたわ

よかった

姫様!

この方はペジテ市の王族の姫君ですな

蟲だ ウシアブが生きてるぞ

まずい 仲間を呼んでる

傷ついて飛べないんだ

銃を持って来い

だめだ 撃てばもっと仲間を呼ぶぞ

即死させる

ウシアブが銃で死ぬものか

じゃあ どうするんだ

待って

ミト、メーヴェを持って来て

姫様

(蟲笛の音)

森へお帰り...大丈夫...飛べるわ...

そう...いい子ね

姫様

ありがとう

やった

よかった

たった一匹殺しただけでも

何が起こるか わかりませんからな

あっ!

王蟲

  

あった 来てっ!

こっち

やっぱりあの船に

胞子がくっついてたんだね

まだ毒は出してないな

もう ひとふんばりだ

ひとつでも残すと大変だからね

なんだろう この塊は

あの炎でも燃えないとは

(ミト) さあ みんな

こいつの詮索は後まわしだ

胞子を焼く手伝いに行ってくれ

念入りに頼むぞ

やっかいな物を持ち込みおって

ミト ここを見ろ

はあ?

動いとる まるで生きとるようだ

ユパ様 これは…

旅の途中で不吉な噂を聞いた

ペジテ市の地下に眠っていた―

旧世界の怪物が掘り出されたというのだ

旧世界の怪物?

巨神兵だ

巨神兵! あの火の7日間で

世界を焼きつくしたという

こいつが…

(ユパ) 巨神兵は すべて

化石となったはずだった

だが 地下で千年も

眠り続けていたやつがいたのだ

(ミト) そういえば

こいつは人の形にも見えます

トルメキアは はるか西方の

凶暴な軍事国家

死んだペジテの虜囚といい 気になる

あと お願い

何かしら

(地響きの音)

えっ?

あら…

キャーッ!

逃げろ!

トルメキアの船だ

みんなを城へ!

みんな 城へ

みんな 城へ集まれ

城へ

父上!

ババ様は隠れておれ

わたしゃ ここにいるよ

(銃声)

姫様!

おのれ!

ナウシカ

ハッ!

双方 動くな

動けば王蟲の皮より削り出した

この剣が セラミック装甲をも貫くぞ

あの男 ユパです

  

トルメキア兵に聞く

この谷の者は

昨夜 そなたたちの船を救わんと

必死に働いた

今もまた 死者を丁重に 葬ったばかりだ

小なりとはいえ

その国に対する これが

トルメキアの礼儀か!

戦をしかけるならば

それなりの理由があるはず

まず使者をたて口上を述べるべきであろう

(ユパ) ナウシカ 落ち着け

今 戦えば谷の者は 皆殺しになろう

生きのびて機会を待つのだ

(クロトワ) えーい くそっ 小娘が

(クシャナ) やめろ クロトワ

しかし…

あーあ なんてやつだよ

みんな 殺しちまいやがった

(クシャナ) 諌言 耳が痛い

辺境一の剣士ユパ・ミラルダとは

そなたのことか

我らが目的は殺りくではない

話がしたい 剣を収められよ

(ミト) 姫様だ!

(村人たち) 姫様

(クロトワ) 聞けっ!

トルメキア帝国 辺境派遣軍司令官

クシャナ殿下のお言葉だ

我らは辺境の国々を統合し

この地に王道楽土を建設するために来た

そなたたちは

腐海のために滅びに瀕している

我らに従い 我が事業に参加せよ

腐海を焼き払い

再び この大地をよみがえらすのだ

腐海を焼き払うだと?

そんなことできるのか

(クシャナ) かつて人間をして

この大地の主となした

奇跡の技と力を我らは復活させた

私に従う者には

もはや森の毒や蟲どもに

おびえぬ暮らしを約束しよう

(大ババ) 待ちなされ

腐海に手を出してはならぬ

なんだ このババア

おい 連れて行け

(クシャナ) 言わせてやれ

腐海が生まれてより千年

いくたびも人は腐海を焼こうと試みて来た

が そのたびに王蟲の群れが怒りに狂い

地を埋めつくす大波となって

押し寄せて来た

国を滅ぼし 街をのみ込み

自らの命が飢餓で果てるまで

王蟲は走り続けた

やがて王蟲のむくろを苗床にして

胞子が大地に根を張り

広大な土地が腐海に没したのじゃ

腐海に手を出してはならん

黙れ!

そのような世迷言 許さんぞ

(大ババ) おやっ どうするんじゃ?

わしも殺すのか

貴様!

殺すがいい

めしいの年寄りさ 簡単なものだよ

ジルを殺したように

ジル様!

なんてひどい! ジル様は病人なのに

人殺し!

黙らせろ!

逆らうやつは容赦するな

みんな待って!

私の話を聞いて

これ以上 犠牲を出したくないの

お願い

姫様

大ババ様も わかって

この人たちに従いましょう

  

ほら もう一息だ

(兵) 早くしろ モタモタするな

(クシャナ) なかなかいい谷ではないか

(クロトワ) 私は反対です

本国では一刻も早く

巨神兵を運べと命令しています

命令は実行不能だ

大型船すら あいつの重さに耐え切れず

墜落してしまった

しかし まさか本心で

この地に国家を建設するなど

だとしたら どうなのだ

お前は あの化け物を本国の

バカどものオモチャにしろと言うのか

そりゃまあ わかりますがね

私は 一軍人にすぎません

そのような判断は分を越えます

フン たぬきめ

(クシャナ) 私はペジテに戻る

留守中 巨神兵の復活に全力を注げ

(クロトワ) ハッ!

このガンシップは使えるのか

はい 拾い物です

(クシャナ) 間違えるな

私は 相談しているのではない

しかし 姫様をペジテへ連れて行くなど

人質5人に ガンシップに食糧とは

人選は任せる

明朝の出発までに準備を完了しろ

(ユパ) 人質 ご苦労

(ミト) わしらはともかく

見てください

やつら 何もかも

持って行ってしまうつもりですぜ

(ユパ) わしは一度この地を離れ

ひそかに戻って機会を待つ

なんとしても あの化け物の

復活を やめさせねばならん

はい

(ユパ) ナウシカ

テト お前の主はどこにいるのだ

(テトの鳴き声)

おおっ!

あっ!

ナウシカ これはどういうことだ

腐海の植物ではないか!

私が胞子を集めて育てたんです

大丈夫 瘴気は出していません

毒を出さぬ?

確かにここの空気は清浄だが

なぜだ

猛毒のヒソクサリが花をつけておるのに

ここの水は城の大風車で

地下500メルテから上げている水です

砂は 同じ井戸の底から集めました

きれいな水と土では

腐海の木々も毒を出さないとわかったの

汚れているのは土なんです

この谷の土ですら汚れているんです

(ナウシカ) なぜ

だれが

世界をこんな風に

してしまったのでしょう

そなた それを自分で

ええ

父や みんなの病気を治したくて

でも…

もう ここも閉めます

さっき 水を止めたから

やがて みんな枯れるでしょう

(ナウシカの泣き声)

ナウシカ

私 自分が怖い

憎しみにかられて何をするかわからない

もうだれも殺したくないのに

(ナウシカの泣き声)

姫姉様!

これ みんなで集めたの

チコの実

姫姉様にあげます

みんな

こんなにたくさん 大変だったろうに

ありがとう 大事に食べるからね

姫姉様 かわいそう

搭乗急げ! 出発だ

さあ みんなもう泣かないで

大丈夫よ 私はすぐ帰って来るわ

本当に?

あら 私がウソついたことあった?

ない

ねっ!

うん

ホントね

うん

さあ 危ないから

うん

きっとね

(村人) 姫様を頼むぞ

あとをよろしく!

ペジテはまだかいな

腰が痛くなっちまったわい

やれやれ 姫様も

おしげのない者ばかり 選んだわい

おかしいと思わんか

なんで こんなに密集して飛ぶんじゃ

まるで襲撃におびえているようだ

雲の下は すごい瘴気の渦だわ

ハッ!

ん?

(装甲兵) 動くな

ガンシップ!

ああっ!

(見張り) 敵襲 二番艦がやられた

言うたとおりじゃ

うひゃー 恐ろしい

防御円陣

あれはペジテのガンシップです

ペジテ?

くそっ 三番艦も食われた

コルベットは何をしてるんだ!

(ミト) なんちゅう もろい船じゃ

うわっ! しんがりを巻き込んだ

あっ!

バージのワイヤーが!

テト 早く

(ミト) だめじゃ これも落ちる

姫様

やめて もう殺さないで!

やめて

うわっ!

ああっ!

姫様

うわっ!

急いで ミト

姫様 もうだめじゃ

飛べるかもしれない

なんですと

ミト 早く!

はい!

エンジン始動! 砲で扉を破る!

来い!

早く!

早く中へ ミト行ける?

どうにか

発砲と同時にエンジン全開!

(ミト) 了解!

(ナウシカ) 用意 撃て!

(ナウシカ) 瘴気マスクをつけろ

雲下に降りてバージを救出する

温かい...死なないでテト

(ミト) なんという世界だ

こんな濃い瘴気は初めてだ

後席 右後方に注意 近くにいる

へっ?

(ナウシカ) まだ飛んでる

あっ! 本当だ!

本当にいた!

(城オジたち) 姫様じゃ

みんな 頑張って 今ロープを伸ばす

フックが壊れとるじゃ

空中収容は無理じゃ

不時着して蟲に食われるのはいやじゃ

ひと思いに死にます

落ち着け! 荷物を捨てるんじゃ!

お元気で

言うことを聞け! 荷物を捨てろ!

後席 エンジンを切れ!

(ミト) なんと!

エンジン音がジャマだ 急げ

はい!

あれっ?

姫様 何を

姫様 マスクを!

死んじまう

マスクをしなされ

みんな 必ず助ける

私を 信じて荷を捨てなさい

なんでもしますから

お願いじゃ 早うマスクを

姫様 笑うとる

助かるんじゃ

急げ! 荷を捨てろ

(ミト) 機首が落ちてる

エンジン点火! 不時着地を探す

少し肺に入った

早くしろ

姫様

みんな 無事?

動くな!

ああっ!

(ミト) 貴様!

先ほどは ご苦労

姫様 なんでこんなやつを

甘いな

私が這いつくばって

礼を言うとでも思ったのか

あなたは 腐海を何もわかっていない

ここは人間の世界じゃないわ

銃を使うだけで

何が起こるか わからないところよ

さっきの戦闘で船がたくさん森に落ちて

蟲たちが怒っている

上を見なさい

大王ヤンマは森の見張りよ

すぐ ほかの蟲を呼び集めるわ

すぐ脱出する 予備のロープを早く

ミト フックを直して

動くな 命令は 私が下す

あなたは何をおびえているの

まるで迷子のキツネリスのように

何!

怖がらないで

私は ただあなたに

自分の国へ帰ってもらいたいだけ

貴様!

来た!

静かに! 怒らせてはだめ

ここは王蟲の巣じゃ!

囲まれた

私たちを調べている

王蟲 ごめんなさい

あなたたちの巣を騒がして

でも わかって

私たち あなた方の敵じゃないの

姫様

あの人が生きてるの?

待って 王蟲

何が始まるんじゃ

王蟲の目が真っ赤だ

姫様 メーヴェなど どうなさる気じゃ!

水が静まったら すぐ離水して上空に待機

一時間して戻らなければ谷に帰りなさい

しかし…

姫様!

行ってしまわれた

渡してもらおう

(ミト) さあ みんな

姫様の言われたとおりにするんだ

姫様…

  

ああっ!

くそっ!

あっ!

わあっ!

うわーっ!

君は?

あなたは殺しすぎる

もう光弾も 蟲笛もきかない

あっー!

ん!

流砂だ!

くっそー!

ううっ ああっ!

もう2時間になるぞ

蟲が増えるばかりじゃ

姫様ーっ!

姫様ーっ

  

ナウシカ...ナウシカ...

おいで

おいで

父さん

母さまもいる

イヤ

私 そっちに行きたくないの

来ちゃだめー!

なんにもいないわ

なんにもいないったら!

出て来ちゃだめ

王蟲の幼生です

やはり蟲にとりつかれていたか

渡しなさい ナウシカ

いやっ!

なんにも悪いことしてない!

蟲と人とは

同じ世界には住めないのだよ

(ナウシカ) ああっ!

お願い 殺さないで!

お願い

(泣き声)

テト

(水が流れる音)

不思議な所

やあ

やっと見つけて来たよ

気分はどう?

(ナウシカ) ここはどこ?

まずお礼を言わせてくれ

ぼくはペジテのアスベルだ

助けてくれてありがとう

私は風の谷のナウシカ

ここはどこ?

ハハハ

驚くのは当たり前さ

ぼくらは腐海の底にいるんだよ

腐海の底?

ほら あそこから落ちて来たんだよ

砂と一緒にね

私たち マスクをしてない!

そうなんだ

ここの空気は澄んでいるんだよ

ぼくも驚いた

腐海の底にこんな所があるなんてね

どうした?

ナウシカ あんまり遠くへ行くなよ

なんて立派な木

枯れても水を通している

井戸の底の砂と同じ

石になった木が

砕けて降り積もっているんだわ

ナウシカ

泣いてるの?

うん。うれしいの

ラステルは ぼくの双子の妹なんだ

そばにいてやりたかった

ごめんね 話すのが遅れて

いや

すまなかった 妹をみとってくれた人を

ぼくは殺してしまうところだった

ううん

そうか あいつは風の谷にあるのか

ン? ウーン

あーっ 不思議な味のする実だね

チコの実というの

とっても栄養があるのよ

ふーん

味はともかく

長ぐついっぱい食べたいよ

ウフフ

腐海の生まれたわけか

君は不思議なことを考える人だなあ

腐海の木々は人間が汚したこの世界を

きれいにするために生まれてきたの

大地の毒を体に取り込んで

きれいな結晶にしてから

死んで砂になって行くんだわ

この地下の空洞は そうしてできたの

蟲たちは その森を守っている

だとしたら

ぼくらは滅びるしかなさそうだ

何千年かかるか わからないのに

瘴気や蟲におびえて生きるのは無理だよ

せめて腐海を

これ以上広げない方法が必要なんだ

あなたもクシャナと同じことを言うのね

違う!

ぼくらは巨神兵を戦争に使う気なんかない

明日みんなに会えばわかるよ

もう寝ましょう

明日 たくさん飛ばなきゃ…

(兵) 異常ありません

(脈打つ音)

(クロトワ) 順調か?

(兵) 上体は ほぼ固まりました

まったく見れば見るほど

かわいい化け物だぜ おめえは

貧乏軍人のおれですら

久しく さびついてた野心がうずいてくらあ

ケッ! 笑ってやがる

てめえなんぞ この世の終わりまで

地下で眠ってりゃ よかったんだい

参謀

殿下の編隊がペジテの残党に襲われ

コルベット一艦を残して全滅しました

(クロトワ) 殿下はどうなされた

艦は空中で四散したそうです

参謀

村の者には まだ気づかれていないな

よし すぐ行く

他のものはこのまま作業を続けろ

ハッ!

うだつの上がらない平民出に

やっと巡ってきた幸運か

それとも破滅の罠か

ミトじいたちが戻って来たんだって

酸の湖でユパ様を待ってます

(ミト) わしらだけ おめおめ戻って

(ユパ) いや 無事でなによりだった

釈放だと?

(ユパ) 巨神兵を酸の湖深く沈め

本国へ帰ってくれぬか

谷に残る兵は少ない

今 戦うは やさしいが

これ以上の犠牲は無意味だ

やつには火も水も効かぬ

歩き出すまでは もはや動かすこともな

わからぬか

もはや後戻りはできないのだ

巨大な力を他国が持つ恐怖ゆえに

私はペジテ攻略を命令された

やつの実在が知られた以上

列国は この地に大軍を送り込むだろう

お前たちに残された道は一つしかない

巨神兵を復活させ列強の干渉を排し

やつと共に生きることだ

見ろ

おおっ!

蟲にか

我が夫となる者は

さらにおぞましきものを見るだろう

腐海を焼き 蟲を殺し

人間の世界を取り戻すに何をためらう

我が軍がペジテから奪ったように

やつを奪うがいい

(ユパ) 巨神兵は復活させぬ

大変だ

おい 合言葉を言え

急いでるのに!

谷!

よし

胞子が残っていたんだ!

なんだと!

すごい瘴気を出して

谷中 大騒ぎになってる!

(人々) 渡せ!

渡せ!

早くしないと谷は全滅しちまうぞ

胞子を焼く道具は武器にもなります

渡すのは…

仕方あるまい 銃以外は戻してやれ

コルベット 出発します

今度は ぬかるな ペジテに残る兵力を

すべてこの谷に集結させろ

やれやれ

面倒なことになってきたぜ

早くしろ

急げ

姫様をお願いします

谷を頼むぞ 戻るまで自重してくれ

はい

わしらは谷へ行くぞ

だめだ こんな所まで菌糸が来ている

こっちもやられているぞ!

どいて!

(兵) 何をする

ああ ここも

大ババ様

(大ババ) 燃やすしかないよ

この森はもうだめじゃ

手遅れになると

谷は腐海に のみ込まれてしまう

どうにかならんのかのう?

貯水池を300年も守ってくれた森じゃ

くそ あいつらさえ来なければ

こりゃ このままじゃおさまらんぞ

わしらも行こう

(アスベル) そうかな

ぼくにはいつもと同じにしか見えないが

(ナウシカ) 蟲たちがいない

なぜかしら こんなに胸がドキドキする

(アスベル) もうすぐだ

あの山を越せば ぼくの仲間がいる

ペジテの方がおかしい

なんだろう あのモヤは?

アスベル マスクを付けて!

蟲だ 死んでる

ペジテへ行く

気を付けて

あそこにはトルメキア軍がいるはずだ

ああっ!

(ナウシカ) 王蟲まで

センタードームが食い破られるなんて

(アスベル) ペジテは もう終わりだ

トルメキア軍を全滅させたって…

全滅させた?

どういうこと アスベル?

ブリックだわ

仲間の船だ

降りるぞ 行こう

アスベル! 生きていたか

なんてことをしたんです

あれじゃ再建もできない

街を見たんだね

大丈夫

腐海にのまれてもすぐ焼き払える

でも巨神兵は ここにはいないんだ

(市長) わかっている 風の谷だ

なぜ それを?

ハハハ

我々も遊んでいたわけじゃない

作戦の第2弾も発動したよ

今夜にも風の谷のトルメキア軍は全滅だ

(アスベル) なんだって!

全滅って 何をするの?

アスベル この人は?

風の谷のナウシカ 命の恩人だ

風の谷…

教えて 何があるの?

アスベル あなた知ってるんでしょ

教えて

蟲に襲わせるんだ

ペジテを襲わせたのもあなたたちなの?

なんてひどいことを

巨神兵が復活する前に

ヤツを取り戻すのだ

世界を守るためなんだよ わかってくれ

それで谷の人たちを殺すというわけ?

やめて! すぐやめて お願い!

もう 遅いんだ

走り出したら だれも止められない

我々はトルメキア軍に

ほとんど殺されてしまった

もう他に方法がないんだ

押さえろ

離して 行かせて!

今は つらくても

巨神兵を取り戻せば腐海を焼き

人間の世界を取り戻せるのだ

ウソだ!

あなたたちはトルメキアと同じよ!

ちがう 彼らは破壊に使うだけだ

あなたたちだって井戸の水を飲むでしょ

その水を

だれがきれいにしていると思うの?

湖も川も人間が毒水にしてしまったのを

腐海の木々がきれいにしてくれてるのよ

その森を焼こうというの?

巨神兵なんか

掘り起こすからいけないのよ!

では どうすればいいのだ

このまま

トルメキアの言いなりになるのか?

ちがう! ちがう!

アスベル みんなに言って

腐海の生まれたわけを

蟲は世界を守ってるって!

アスベル お願い!

何をする

動くな その子を行かせてやれ

落ち着け アスベル

ぼくは本気だ

手を離せ

ナウシカ みんなに知らせろ

アスベル

離して

おろか者が

始まっちまったものは仕方ねえ

だが自重しろと言われたのに

ジタバタしねえで

戦車で兵を救出しろ

参謀 最後の1人がやられました

こっちへ来るか?

わかりません

村人が集まりつつあります

いやだねえ

森の一つや二つで殺気立ちやがって

ペジテの二の舞だぜ

ええ?

うりゃー

うわぁ

戦車を取りやがった

早く動かせ

そう急くな

来るぞー

前へ!

ほれほれ 早うせい

これかな?

動いた

どっちへ行くんじゃ

前へ行くんじゃ

わかっとるがな

戦車を全部出せ!

おっ!

ああ 生きてたよ

みじけえ夢だったなあ

殿下

わしらがくい止めるから

みなを酸の湖に避難させてくれ

わかった

姫様がガンシップで戻るまでの辛抱じゃ

みんな急げ 早くしろ

ボヤボヤせんと お前も手伝え

わしゃ ギックリ腰

来た 戦車が来たぞー

急いで

わかっとるがな

うわーっ

(非常警報の音)

間違いないか?

ペジテのブリックです

あの雲の向こうに見えました

よし!

(男) 気を付けてください

さっきまで暴れていたから

急いで

ナウシカさん ここから出してあげます

谷へ知らせに行って

あなたの凧なら

まだ間に合うかもしれない

用意してあります

アスベルからみんな聞きました

私が身代わりになるから

早くこれを

あなたは?

ラステルの母です

お母様

ほんとにごめんなさい

私たちのしたことは

みんな間違いです

早く!

(ナウシカ) あの子は?

(ラステルの母) 大丈夫 心配しないで

気を付けてね

ひどい仕打ちを許しておくれ

(アスベル) ナウシカ こっちだ

さあ

急げ

みなさん ありがとう

すまない 遅くなっちまって

ここから飛べるか?

やってみる

コルベット

わあっ

退避! 雲の中へ急げ

撃ち方やめ!

バカめ!

雲の中は乱流と電気の地獄だ!

だめだ 舵がきかない

船が分解するぞ

やむを得ない 雲を出て戦おう

おおーっ

読んでいたな

どうする気だ

雲に押しつけて乗り移る気だわ

やつらが来る

飛び出すのは今しかない

だめよ 私も残る

身代わりになってくれた子や

母様をほっては行けないわ

谷の人を救えるのは君だけだ

頼む 行ってくれ

ぼくらのために行ってくれ

あっ!

船はもらう 捕虜をつくるな

根切りにしろ

行け! ナウシカ 行けー!

アスベル!

姫様!

ミト!

ひゃっほーっ!

ミト! ユパ様!

姫様!

早く みんなが! みんなが!

今 収容フックを出します

ユパ様 右の赤いレバーを!

残るは ここだけだ 急げ

ドアが砕けるぞ

いつでも来るがいい

ペジテの誇りを思い知らせてやる

何かしら

鳥?

船だ! 風の谷のガンシップ

何っ!

うわっ

貴様!

ユパだ! 討ち取って名を上げろ

降伏しろ コルベットは もはや戻らぬ

つ 強い!

姫様 ムチャだ!

エンジンが爆発しちまう

谷までもてばいい 300まで上げて

神様 風の神様

どうか みんなを守って

テコでも動きそうにありませんな

帰りを待っているのだ

帰り?

あの娘がガンシップで戻ると信じている

ガンシップは やっかいですなあ

今のうちにひと当てやりますか

お前は あの船がなんだか

知っているのか?

火の7日間の前に作られたやつでしょ?

ウソか本当か知らねえが

星まで行ってたとかなんとか

えらく硬いから砲も きかねえが

穴にぶち込めば…

私も待ちたいのだ

本当に腐海の深部から

生きて戻れるものならな

あの娘と一度ゆっくり話をしたかった

どうだ 決心はついたか

降伏を勧めに行くなら放してやるぞ

ペジテの二の舞にしたいのか?

あんたも姫様だろうが

わしらの姫様と だいぶ違うの

この手を見てくだされ

ジル様と同じ病じゃ

あと半年もすれば石と同じになっちまう

わしらの姫様は

この手を好きだと言うてくれる

働き者のきれいな手だと

言うてくれましたわい

腐海の毒に侵されながら

それでも腐海と共に生きるというのか?

あんたは火を使う

そりゃわしらも 少しは使うがの

多すぎる火は 何も生みやせん

火は森を一日で灰にする

水と風は百年かけて森を育てるんじゃ

わしらは水と風の方が ええ

あの森を見たら

姫様 悲しむじゃろうのう

参謀殿 命令はまだですか

引っ込んでろ

何があったか知らねえが

かわいくなっちゃって まあ

クロトワ その者たちを放せ!

ハッ? それでは待ちますか

兵に食事を取らせろ

1時間後に攻撃を開始する

メシねえ

ゆっくり食うことにしますか

だれか来る

ゴルたちだ

うん?

どうしたんじゃ?

風がない

風が?

ほんとじゃ 風が止まった

おおーっ

ババ様 どうしたの?

大ババ様

だれか 私を外へ連れ出しておくれ

風が止むなんて初めて

ババ様 耳が痛い

大気が怒りに満ちておる

近い

腐海をきれた! 酸の湖まで3分

エンジンスロー 雲の下へ降りる

なんじゃ この光は!

王蟲!

腐海があふれた 風の谷に向かっている

なぜ どうやって王蟲を?

だれかが群れを呼んでる

ミト シリウスに向かって飛べ

はい!

いる ミト 照明弾!

(ナウシカ) 用意

撃て!

なんだ あれは?

ああっ!

なんてひどいことを

あの子をおとりにして

群れを呼び寄せているんだ

たたき落としてやる

(ナウシカ) だめよーっ!

(ナウシカ) 撃っちゃだめ

ミト やめて!

(ミト) なぜじゃ なぜ撃たせんのじゃ

王蟲の子を殺したら

暴走は止まらないわ

どうすればいいんじゃ

このままでは谷は全滅だ!

落ち着いて ミト

王蟲の子を群れへ返すの

やってみる!

何をするんじゃ 姫様!

ミトはみんなに知らせて

(ミト) 姫様!

武器も持たずに!

我が軍の照明弾では ありません

距離は?

約20リーグ 湖の対岸と思われます

ガンシップだと思うか?

おそらく

(爆発音)

救援を求める信号です

やはりガンシップですな

1時間たった 行こう

待たないんで?

しょせん血塗られた道だ

装甲兵 前へ!

殿下は中へ

ここでいい

ガンシップだ!

空襲!

撃つなー!

やめろ やめんか!

くそーっ!

姫様ーっ!

この場で待機 発砲するな

殿下

あの娘はどうした

姫様は?

後ろに乗っとらんぞ

(ミト) 王蟲だ!

王蟲の群れがこっちへ来るぞ

なんじゃと!

王蟲が?

姫様は暴走を食い止めるために

ひとり残られた

戦なんぞしてる暇はない

みんな高い所へ逃げろ 急げ!

ババ様 赤い光が見えます

どんどん増えてるみたい

こっちへ来るんだわ

ババにしっかりつかまっておいで

こうなっては

もうだれも止められないんじゃ

慌てるな

まだ大丈夫だ

ミト どうせ死ぬんじゃ

谷で死ぬよ

だめじゃ

姫様があきらめない限りあきらめるな

よいか 出来るだけ時間を稼げ

私はすぐ戻る

殿下 まさか あれを?

まだ早すぎます!

今 使わずにいつ使うのだ 行け!

  

撃たないで 話を聞いて!

鳥みたいなやつだ

あの人は敵じゃないよ

何か叫んでいた

作戦をジャマするやつは みんな敵だ

早くおとりを谷に放り込まないと

おれたちが危ないんだ

来るぞ よく引きつけてから撃て

ああ

あっ

今だ 撃て!

いやだー!

ラステルさん

どけ!

わあっ

王蟲 うっ

ああ うっ

怒らないで 怖がらなくていいの

私は敵じゃないわ

ごめん

ごめんね 許してなんて言えないよね

ひどすぎるよね

動いちゃだめ 体液が出ちゃう

いい子だから動かないで

あっ

(大群が押し寄せる音)

大変だ 見つけられた

ああ! こっちへ来る

だめよ! そんなケガで入ったら

この湖の水は だめだったら!

ああー!

お前

やさしい子 私は大丈夫

今 みんなが迎えに来るからね

あっ

それて行く こっちへ来ない

王蟲 だめよ

そっちは谷があるのに

怒りで我を忘れているのだわ

静めなきゃ 谷が…

はっ

ハハハ ばかめ

自分で招き寄せていやがる

助かった

すぐ脱出だ エンジンを調べ…

アッ よせ!

話せばわかる

私たちを運びなさい

あの子を群れに返します

そんなことをしたって もうむだだ

群れは 止まりはしない

私たちを

群れの先に降ろすだけでいい

運びなさい

しかし君も死ぬぞ

ババ様 みんな死ぬの?

定めならね 従うしかないんだよ

ビクともしねえな

退却しましょう

バカヤロー

逃げるたって どこへ逃げるんだよ

ああっ こら 逃げるな!

待て おーいっ

殿下が戻るまで踏みとどまれ

殿下…

おっ 殿下だ!

やっつけろー

巨神兵だ!

腐ってやがる 早すぎたんだ

焼き払え

どうした それでも世界で

最も邪悪な一族の末えいか!

わあっ!

すげえ

世界が燃えちまうわけだぜ

クシャナ殿下 バンザーイ!

なぎ払え!

どうした化け物 さっさと撃たんか!

うっ!

だめだー 逃げろー!

巨神兵 死んじゃった

その方がいいんじゃよ

王蟲の怒りは大地の怒りじゃ

あんなものにすがって生きのびて

なんになろう

姫姉様!

姫姉様が

あんな所に

ムチャだ!

  

王蟲の攻撃色が消えていく

大気から怒りが消えた

王蟲が止まったぞ

姫姉様が!

おおー!

姫姉様 死んじゃった

身をもって王蟲の怒りを

静めてくだされたのじゃ

あの子は谷を守ったのじゃ

(村人たちの泣き声)

  

見ろ!

(ユパ) おお!

なんだこの光は?

テト…

よかった

王蟲 ありがとう

ありがとう

奇跡じゃ

(大ババ) なんという いたわりと

友愛じゃ

王蟲が心を開いておる

子どもたちよ

わしの めしいた目の代わりに

よく見ておくれ

姫姉様 真っ青な異国の服を着てるの

(少女) まるで

金色の草原を歩いているみたい

うおおっ

“その者 青き衣をまといて”

“金色の野に降り立つべし”

おおっ

ババ様

(大ババ) 古き言い伝えは

まことであった

見て!

メーヴェだ

風だ 風が戻って来た

わーい!

アハハハ!


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